2017年4月29日土曜日

Lisbon Tram


リスボントラムのミニチュア(ディスプレイモデル)、リスボン市内のお土産屋でよく見かける模型です。


ボディーはダイキャストで縮尺は1:87と書いてあります。
特徴がよくとらえられていて、リスボンの街の雰囲気まで伝わってきそうです。


これにカトーの動力ユニットとDigitraxの小型デコーダーを組み合わせてみたもの。


石畳プリントのトミックスのワイドトラムレールの上を走らせて楽しんでいますが、なぜか時々カーブで集電不良を起こして立往生します。
車輪にうまく荷重がかからないみたい。

HOを始めるにあたり、お手軽だと思って手を出したトラム達ですが、2軸の単行車輛を快適に走らせるためには相応の足回りやフライホイールなどを装備して様々なハードルをクリアしなければならない、という事を今更ながら実感。

さて、街中を実際に走るトラムです。

トラムが路地からひょっこり出てきたり、逆にスッと消えていく光景が何とも楽しい。

愛嬌満点 ♪




赤い瓦屋根の美しい街でした。

2017年4月17日月曜日

香港トラム(実物)


模型と同じ香港トラム45号車に乗ってきた。


45号車輌、今は白い広告でラッピングされているのですね。調べたところ、この車両は1990年から働いているようです。

45号車(写真の模型はDCC化前のもの)

このトラム、こんな狭い道も走ります(トラム2階前席からの眺め)


こちらは道路工事中で一旦停止(往復共に2~3両のトラムが工事のために待たされています)。のんびりしてます。


ところ変わって香港島の対面、九龍半島(大陸側)の大埔(タイポ)。


香港鉄路博物館です。


館内にいるお客さんで子連れの家族以外に多いのが「女子」。
彼女達は古い客車や駅舎の前で自撮りしたり友達同士で撮影したりしていました。
こういう楽しみ方もあるのか、と新鮮に感じた次第。


なお、この鉄路博物館、こじんまりとはしていますがよく手入れされており、しかも無料というから立派なものです。

最後に香港の街中にあるバス専門の模型屋に寄ってお土産を物色。
こんなトレーラーを牽いている香港トラムの模型を見つけた。
スケールはOO、1:76です。


こういったトレーラーは60年代から70年代頃に走っていたようです。


写真は70年代半ばのもので、車輛表面の広告面積がどんどん増えていった時期だそう。上の写真の様に追加の看板(松坂屋の広告)をトレーラーに載せたりしていたそうです。

この模型はディスプレイモデルなのでどのようにして16.5㎜ゲージの上を走らせるかを考えなくては。

2017年4月14日金曜日

香港トラムのサウンドDCC化

サウンド付きデコーダー(ESUのLoksound micro)を購入して香港トラムのDCC化に挑戦してみた。うまくいけばレッドアローと同じ線路の上でDCCコントローラーを使って走らせられるようになるはず。

マニュアルを見ながら配線し、ライトやサウンド等のFunctionは問題ないのに、肝心の走りがぎくしゃくしておかしい。
レールを磨いたり、配線を調べなおしたりを何度もやったのだが解決しない。
デコーダーを購入した模型屋の店主のところに持ち込んで相談したら「モーターにあった周波数制御ができていないのかも」とのこと。
言われた通りにモーター制御の校正を行い、モーター特性にあわせたレンジ設定をした結果、、、うまく走るようになりました!

今回の不具合をまとめると以下の通り。

1.不具合と対応
使ったデコーダーはESUのLoksound micro V4.0です。
(不具合1) 停止直前で車輌が瞬間的にダッシュする。
CV54(Automatic Calibration)を0に設定することでモーターにあった校正が行われるそうです。
0に設定すると、モーターが全速で回って校正が開始されます。
停止直前や動き出し直後の最初のノッチで瞬間的に車輌がダッシュする症状が改善しました。
運転がギクシャクする速度域がある場合などに試す価値がありそうです。

(不具合2) ノッチを上げても速度が上がらない
CV52(Motor Control)でモーターにあったレンジ設定ができるそうです。
モーターにあわせたレンジ設定をする必要がある場合には、CV52(Motor Control)を一旦0に設定して様子を見ながら必要な速度レンジに近づける様にとのことでした。
ノッチを上げても加速せずに終始のろのろ運転の状態でしたが、これを調整することによって適切な速度までモーターが回る様になりました。
同様の症状の場合などに試す価値がありそうです。

なお、Lenz製などのデコーダーではこのような設定はないそうです(デコーダーのバッファが大きいのでレンジ設定をせずともカバーしてしまう由)。

2. デコーダー、スピーカーの置き場所
前後の運転台の下に若干の空きスペースがありますが、サウンドデコーダーを入れるには狭い。
デコーダーは客室1階のベンチシートの間に寝かせ、スピーカーは左右のベンチシートに跨る様に置きました。
その結果一回の窓からスピーカーが見えてしまいますが致し方なしです。

1階の窓からスピーカーの白いエンクロージャーが少し覗いています

3. ワイヤリングなど
ワイヤリング:
デコーダー側  車両側
オレンジ    進行右側のモーター接点
黄       前後ヘッドライトの黒ワイヤ
黒       進行左側集電接点
グレー     進行左側のモーター接点
白       前後ヘッドライトの黒ワイヤ
青       前後ヘッドライトの赤ワイヤ
赤       進行右側集電接点
緑と紫     使用しないので束ねておいた

・前後進でヘッドライトの点灯が切り替わります
・室内灯は未だ設置していません



デコーダーの設定(現状):
CV   設定
2    3
3    21
4    21
5    128
6    60
52     12
54     7 (0に設定し自動調整)

車両:Bachmann China, Hong Kong Tram Car (1:76)
デコーダー:ESU, LokSound microV4.0
コントローラー:ESU, ECoS2


これで全車両(3両だけだけど)がDCCで動くようになりました。
こうして並べてみると香港トラムだけトラムだけ1:76のOOなので両脇の2両、1:87のHOよりちょいと貫禄がありますが、香港トラムの「カンカン」と鐘を鳴らしながら走る姿はとても可愛らしい。苦労した甲斐があったというものです。



2017年4月8日土曜日

レールバス(ズルト島嶼鉄道)


模型屋の棚の奥に珍しい形のレールバスを見つけました。

ドイツ北部、北海に面したズルト(Sylt)島嶼鉄道を走っていたナローのレールバスで、鉄道自体は1970年に運転を終了していました。今ではレールの跡地がサイクリングコースなどになっているようです。
HOm(ゲージ幅12㎜)のモデルも発売されていますが、これはゲージ幅16.5㎜を走れるように模型化されたものです。

レールバスと一緒にデコーダーのESU Lokpilotを買いました。本当はサウンドデコーダーを入れたかったのですが、生憎売り切れだったのでサウンドなしのDCCデコーダーです。
DCC化は8ピンプラグを指すだけなので楽チン。


この模型、造形は細かくて良いのですが、ライトがもともと装備されていないのが不満と言えば不満です。
ライトはどうやって載せるのか。
特にトレーラーヘッドのライトを点灯させるのは難しそう。

Brekinaというメーカーのモデルです

さて、走らせてしばらくしてから集電がよろしくないことに気づいた。
買ったときからポイント通過時にまごつくことがあり、前方の台車からも集電しているのにおかしいな、と思っただけで原因をきちんと調べていなかった。

フライホイールの効きが弱い超低速でポイントに入ると、後ろの駆動台車がクロス部分にかかったところでスタックしてしまう。
こういう時には前方の台車からの給電によってスタックしない構造になっているのだが給電がうまくいっていないみたい。

前方の台車:台車の後軸からのみ集電している

前方の台車の車輪は、踏面もブラシとの接点もどちらも良く磨いてあり、台車からDCCインターフェイスまでのワイヤリングも調べたところ異常は無い。

もしやDCCインターフェイスへの半田付けがどこかおかしいのかな、さわりたくないな、などと考えながら再び試運転をしていると、車軸が左右どちらかへ押し付けられているときに瞬間的に通電することがわかった。

もしやと思いよく調べてみると集電用台車の片輪側だけブラシのあたりが悪い。
ブラシのあたりを調整したら、一切スタックしない様になりました。
一件落着です。

このレールバスにはもう一つ難点があって、それは一番前の車輪がスプリングポイントで浮き上がって時々脱線することです。

トラクターヘッドが軽い事が原因なのでしょう。トラクターヘッド内にオモリを仕込むことにしました。

開けてみると、既に一応おもりが入っており、追加でおもりを入れるスペースは殆どなし。

雀の涙ほどだけど追加のおもりを入れてとりあえずよしとする。何もしないよりはまし。
復旧して早速試運転。


脱線する確率が少しへったかな、と言う程度には改善しました。
でもスプリングポイントに入ると前輪は多かれ少なかれ浮き上がり、ちょっとした加減で脱線することもある。
何か良い方法はないものか。